腰痛

2010年の国民基調査で有訴者率が多い疾患は「腰痛」で全国に2800万人以上と推定されます。

医療機関ではレントゲンやMRI検査をして骨に異常ないと言う事で痛み止め薬と湿布を貰って終わりのケースが多く見受けられます。これは一時的に痛みを和らげるだけで腰痛の根本改善ではありません。

腰痛を大きくジャンル分けると特異的腰痛(原因あ非特異的腰痛(原因不明)に分類できます。
原因不明の非特異的腰痛は全体の85%を占めており痛み止めや湿布のケースです。
特異的腰痛は椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、圧迫骨折、化膿性脊椎炎などがあります。

各症例
椎間板ヘルニア
みなさまもよく聞いたことがあるのではないでしょうか?
腰の骨は5つあり骨と骨の間にはクッションの役割をする椎間板と呼ばれるものがあります。加齢などにより椎間板にキズが入りさらに強い力が加わると椎間板の中のゲル状の髄核が飛び出し周囲の神経を圧迫し腰痛になります。

脊柱管狭窄症
これも聞いたことが多いのではないでしょうか。
腰を構成する骨には椎孔という空洞があります。それを脊柱管と呼んでいます。
脊柱管の中には血管、神経、靭帯が通っています。加齢により脊柱管が狭くなり神経が圧迫されると腰痛やシビレが出ます。

筋筋膜性腰痛症
腰の筋肉の過剰な緊張とそれに伴う筋肉の損傷で起こる腰痛です。

変形性腰椎症
加齢により椎間板の水分が失われ潰れると周囲の神経を触り痛みやシビレを出します。

圧迫骨折
骨がもろくなり強度が低下し骨が押し潰されるように骨折します。
年配の方で尻餅をついて転んだ際に多く発生しますが、強い痛みが出ない事もあり気が付かないケースもあります。

腰椎分離症
腰骨の椎弓と言う所のヒビ(骨折)

腰椎すべり症
腰椎分離症がひどくなり腰骨の位置がずれてしまう。
腰椎分離症、すべり症は小中学生でハードな運動をいている子供さんに発症しやすいです。

坐骨神経痛
坐骨神経は腰からお尻、つま先まで続く体の中で最も太く長い神経です。
坐骨神経痛は「病名」ではなく「症状」です。
頭痛もそうですね、頭痛の原因は?
肩こり?風邪による発熱?歯が悪い?原因は様々ですね。
坐骨神経痛の原因として椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、梨状筋症候群などがあります。
多くの方がシビレやダルさと言ったような症状が出ています。

内臓疾患からの腰痛
泌尿器系
腎臓結石・尿路結石・膀胱炎・腎盂炎・前立腺肥大

消化器系
胃潰瘍・胆石・胆のう炎

循環器系
腹部大動脈瘤・閉塞性動脈硬化症

産婦人科系
子宮筋腫・卵巣嚢腫・月経困難症(PMS)

自律神経の乱れ
自律神経が乱れ骨格系や筋、靭帯に問題がなくても感覚が敏感になり痛みとして出る事があります。

一言に腰痛と言いましても多岐にわたります。
痛みだけに囚われずきちんと原因を見つけて根本治療をする事が大切です。

(柔道整復師 武田和樹 監修)

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