みなさん、こんにちは♪
いつもブログを読んで頂きまして
ありがとうございます。
南あわじ市たけだ整骨院の武田です。
病院で腰部ヘルニアの手術を勧められたが本当に手術をしないとアカンの??
と疑問や不安に感じた事はありませんか?
今回は「腰ヘルニアの手術」について書きます。
これを読む事でご自身の腰痛は手術しないといけないのか、手術しなくてよいのかが分かります。
腰椎椎間板ヘルニアを持っている人のほうが腰椎椎間板ヘルニアを持っていない人より多いと言うような報告があります。
腰痛椎間板ヘルニアで腰痛を起こしている人は一部です。
腰部椎間板ヘルニアと言う言葉はみなさんも一度は聞いた事があるのではないでしょうか?聞いたことはあるけど実際はどんなものか、きちんと理解されている方は少ないと思います。
少し専門的になりますがお話しさせて頂きます。
体は24個の骨が積み木のように重なりあい骨と骨の間に椎間板と呼ばれるクッションの役割をしている物があります。
椎間板の外側の線維輪はバームクーヘンのような年輪状の構造になっています。
何らかの原因で線維輪に亀裂が入り中心部の髄核が背中側に飛び出します。
これにより、神経根が圧迫されお尻や足がダルくなったり痺れ、足が動かしにくいと言ったような症状が出ます。
これが腰椎椎間板ヘルニアです。
原因
肉体疲労、前かがみ姿勢などによる腰部への過剰な負担、生活習慣(喫煙も)やストレスが関与しています。
近年では遺伝的に椎間板ヘルニアになりやすいCILPタンパク、THBS2、MMP9が発見されています。
好発年齢は20歳~40歳ですが小学生や高齢者のヘルニアもありますので、かなり幅広い年齢で発生します。
脊椎(骨)が原因の疾患
スポーツや仕事によるオーバーユース
腰椎分離症腰椎、骨粗しょう症、腰痛圧迫骨折
筋肉が原因
重い物を持つ、体を捻る
ギックリ腰、筋筋膜性腰痛
神経が原因
坐骨神経痛、脊髄腫瘍、神経炎、糖尿病性神経症
内臓が原因
胃腸疾患、胆のう疾患、婦人科疾患、尿路疾患
心因性
ストレス、うつ病
椎間板が原因の腰痛は全体の3%程度とごくわずかです。
私が言いたい事は「腰痛とヘルニア」は別物と考えてください!と言うことです。
私がそう考えるようになったのは
ヘルニア=腰が重症(手術する)
と思っている方が多いからです。
重要なポイントは3つあります。
①なぜ手術?
②手術の時期?
③手術後は?
①そもそも、なぜ手術をするのか?
髄核が飛び出て神経を圧迫しお尻や足に症状が出てるんやから、飛び出て神経に触っている物(ヘルニア)を手術で取り除きましょう!
という事です。
そうなんです、神経症状があるのであれば有効な方法ですが、腰が痛いからと言うだけで手術をしても意味がありません。腰が痛いのは他に原因があるからです。
②ではお尻や足にシビレやダルさと言ったような神経症状がでたら、すぐに手術?
手術のタイミングですが、どうしてもシビレやダルさが我慢できない、日常生活で支障がある、一日も早く症状を改善したいのであれば、手術が有効かもしれません。
しかし日常生活も何とか普通に過ごせる、できたら手術をしたくない、というのであれば保存療法(手術しない)になります。保存療法(手術しない)でもヘルニアは時間の経過とともに周りの組織に吸収されてしまいます。手術しなくてもヘルニアは自然に消失するということです。2018年11月現在で一部の病院で注射で飛び出た髄核(ヘルニア)だけを消失させる治療も始まっています。ですので、リスクのある手術は最終手段と考えるのが良いのです。③手術をすると今までの事がウソのようにスッキリするかと言うと、そうでないケースが多いのが現実です。
例えば症状がひどく歩くのも辛い方が手術をして歩けるようになると少し症状が残ったとしてもプラスと感じるのが多いので満足度は高くなります。
しかし、日常でなんとか支障なく生活されている方が手術をしても、手術までするんやからスッキリする期待度は自然と上がります。それで少しでも症状が残ってしまうと満足度は下がります。
中には手術、失敗したんやない??
と不安になられる方もいらっしゃいます。
多くの方が誤解をされているのが手術をしたら二度とヘルニアにはならない!
なぜヘルニアになったかを今一度、思い出してみてください。
肉体疲労、前かがみ姿勢などによる腰部への過剰な負担、生活習慣(喫煙も)やストレスでしたね。
これを改善しなければ、またヘルニアになる可能性があります。
処置(手術、矯正)→ケアなし→再発
⇩
処置(手術、矯正)→ケア→再発予防
簡単な検査で今の腰の状態が分かります。
確定診断はMRI検査になりますがご自身でもだいたいの状態が把握できます。
立ちったまま上体を前屈させるとお尻や足が痺れる→腰部椎間板ヘルニア
立ちったまま上体を反らすとお尻や足が痺れる→腰部脊柱管狭窄症同じ痺れでも病態が違います、この検査は確定診断ではありませんが、おおよその状態を知ることができます。
痺れた感じがなく、腰に痛みが出るようでしたら、筋肉疲労の可能性があります。
仰向けで寝ころびリラックスした状態で足のつま先が真っすぐ真上ではなく外側や内側につま先が向いていれば、骨盤が傾いている可能性が高いので整骨院で詳しく検査しましょう。
腰の疲労を取るストレッチ
仰向けで寝転がり両膝を立てる。
片方の足で反対の膝を内側に倒していく。
左右交互に倒して20秒×3回
トータル2分ですので毎日の生活サイクルに入れて、腰の筋肉を良い状態に保ってください。
まとめ
手術の必要性や手術時期、手術のメリットとデメリット、日頃のケアをよく理解することが大切です。必ずしも手術が一番の選択しではないと言うことです。
もし、ご不明な事やご質問があればお問い合わせしてください。
柔道整復師 武田和樹 監修